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葬列をなして、埋葬地まで死者を送る風習のこと。 故人と親しい人達が棺をかつぎ、悲しみの行列をつくって送って行くのが 野辺であったことからそのように呼ぶようだ。 15年位前のことになるが、 同僚の父親が亡くなり自宅で行う葬儀に出席し、野辺送りを初めて見た。 その言葉のとおり、宮守村の美しい棚田の畦道を進む光景に吸い込まれ るように見入ってしまった。 先頭の「火」提灯に始まり、旗、竜頭、花籠、香炉、紙花、膳などいろいろな ものが用意される。 「火」は葬列の先頭に立ち、道案内、魔を祓い、火葬のための火種などに。 「位牌」は白木の野位牌で、喪主が手にする。 行列は棺の前後に晒布を伸ばし、血縁順にこの布を握って進む。 行列の役割についてメンバー発表を世話人が行った。 「鈴木家の一朗、白龍~」 「ハイ」 「佐々木家の太郎、花~」 「出稼ぎでいないぞ。」 「じゃ次男は」 「ハイおります」 これだけでもまるで映画を観ているよう。 野辺送りでは禁忌も多く、 死霊が家に戻ってくる事を恐れて途中で必ず迂回したり、 お墓に着いてから三回まわしたり、行き帰りの道を変えるとか。 この経験を、私と同じ地方の出身の同僚に話したところ 「最近は道具を葬儀屋が準備してくれるそうですね」 「えっ、じゃそれ以前はどうしてたの」 「地区の男達が作った」 私の生まれた地方でも野辺送りは、 普通に行われていたのだ。 しかも手作りで。 写真は宮守村の風景。
by anpanpapa
| 2007-10-05 20:08
| 暮らし
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Comments(2)
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haya-C
at 2007-10-07 00:37
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今年祖父が亡くなりまして、そのお葬式のときにもありました。(川井村)
孫の私は、ぞうりとござを背負って先頭を歩きます。 他の親戚が歩くのが遅く、お寺まで一人で歩きました(振り返ってはいけないそうです)。 車の多い国道沿い、恥ずかしかったです。
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by
anpanpapa
at 2007-10-07 21:33
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へー、良い経験でしたね。
実は先月、親戚の葬儀(C2がパンクしたとき)に出席したとき、お寺の本堂の前でぐるぐる回ってました。 二戸では簡易式にこうやるみたいです。 「回っていた」ということは遅刻したということです。 どうもこのあたりが娘にも引き継がれたみたいです。ホントばつが悪かった。
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