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「年をとるということを、いろんなものを失っていく過程ととらえるか、あるいは積み重ねていく過程ととらえるかで、人生のクオリティはずいぶん違ってくる」 実感としては失っていると感じる機会の多い今日このごろだが、村上春樹がこう書いていた。 その通りで、人生の引き算は困る。 掛け算でとまでは言わないが、せめて足し算で行きたい。 「人が美しく年をとるっていうのは嘘で、年をとれば醜くなるのが普通。むしろ、若いころのいやらしい面が増幅される人が多い」 こちらは柴又の義兄がブログに書いていたものだが、 だから「ダメ」ではなく、だから人は「面白い」と綴っているところが義兄らしくていい。 幻想にとらわれたり他人と比べるような人生ではなく「自分は自分」で行こうと教える。 足し算や掛け算と気張らずに、人生は割り算でといったところか。 あと数週間で定年を迎えるものとしては、どちらも良き教えとなる。
by anpanpapa
| 2013-03-09 21:51
| ことば
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