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同級会では、幹事の計らいで中学の卒業三ヶ月前に 一人一人が書いた「将来の夢」文集が配られた。 私は滅茶苦茶な文章で「高校の合格」と書いていた。 何とも詰まらないことを書いたものだが、 殆ど勉強をせずに三年間を過ごしていたので、 正直目の前にある壁で先が見えなかったのだと思う。 多くの男子は同じようなことを書いていたが、 女子は看護婦や教師といった具体的な職業を記述していて、 この年代明らかに女子の方が大人びていたようだ。 親しく話しの出来たクラスの仲間は、 容姿こそ変わったが性格や振る舞いは昔のまんま。 いつもニコニコしていて若い、大工の沢藤くん。 二次会のカラオケで隣のクラスに対抗していた、目時くん。 20年先の研究に従事している、髪フサフサ軽快トークの熊谷くん。 誰とでも友達になれそうな、クラス幹事を務めた顔も人格も丸い関くん。 ごめん、話が出来なかったね菅原くん。 周りに気配りしながらちゃんと目立つところに居る、小学校長の悦子さん。 その横でいつも凛とした佇まい、教師の憲子さん。 昔からお姉さんのようで色っぽい、九三子さん。 意外にお酒が強く皆んなの世話をしてくれた、幸子さん。 一見して優しいお母さん温かい奥様だと分かる、章子さん。 「温かな家庭を」夢が叶い孫の話しで目を細めた、むつ市の三枝子さん。 小学校からずっと一緒、時々寂しそうな表情を見せる安子さん。 青春の宝をしっかりと確かめあった、京子さん。 みんな有難う。 また会いましょう。
by anpanpapa
| 2012-10-09 07:32
| 友
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